2022年7月4日

  • 本出資は、会社の成長の支援と急成長市場でのプレゼンスの拡大を目的に、資金調達の最初のシードラウンド発表の数カ月後に実施されます
  • 投資企業:Abalone GroupPayUAzimutCRIFGNB Swiss Investments AGFederico GhizzoniGregorio NapoleoneFabio Nalucciその他のトップマネージャー

決済サービスと、サービスとしてのバンキング機能を開発するフィンテック企業であるBKN301は、最初のシードラウンド完了のわずか数カ月後に、シリーズAラウンドで1,500万ユーロの資金調達を実施しました。これには重要な投資家が参加し、同社の企業価値は6,300万ユーロとなりました。調達資金はオープンバンキングプラットフォームの技術インフラ開発に充てられ、アフリカや中東、東欧などの成長著しい市場での成長が維持されます。

スイスのファンド、Abalone Groupに率いられた増資によりBKN301の株主構造は拡大しています。50以上の新興市場で事業を展開する大手オンライン決済サービスプロバイダーで、世界最大規模のハイテク投資会社であるProsus傘下のPayU(AEX:PRX)などが含まれています。その他、Azimut Digitech Fund(GELLIFYとのパートナーシップの一環として創設されたAzimut Libera Impresaのベンチャーキャピタルファンド)、CRIF(信用情報とビジネス情報システム、分析、アウトソーシング、事業開発向けの高度なデジタルソリューションとオープンバンキングの処理サービスを専門とする、急成長市場で積極的に事業を展開するグローバル企業)、GNB Swiss Investments AG(チューリッヒの投資会社)、Federico Ghizzoni(投資銀行Rothschild & Co. Italia S.p.A.の社長)、 Fabio Nalucci(GELLIFYのCEO兼創設者)、Gregorio Napoleone(ロンドンのPE Stirling Square Capital Partnersのファンドの共同創設者兼マネージングパートナー)も株式を保有しています。

BKN301の取締役会は次の3名の創設者で構成され、運営が行われています。デジタル・フィンテック分野の起業家で、VentisやベンチャーキャピタルファンドのSM Capitalなど、複数の成功スタートアップの創設者であるStiven Muccioli。CBOであり、PayPalイタリアの前ゼネラルマネージャーであるFederico Zambelli Hosmer。CFOであり、Ventisの前CFOのLuca Bertozzi氏。新役員は、Banca di San Marino S.p.A.のElisa Zafferani(社長)、Banca Agricola Commerciale S.p.A.のディレクターであるEmanuele Cesarini、Abalone GroupのPietro Andrea Calandruccio、Azimut Libera Impresa SGR S.p.A.のMichele Giordani、CRIF S.p.A.のマネージングディレクターのEnrico Lodi、Mediobanca Corporateおよび投資銀行のBanca di Credito Finanziario S.p.A.のマネージングディレクターのAntonio M. Perdichizziです。

BKN301の創設者兼CEOStiven Muccioli氏は以下のように述べています。経験豊富な投資家の皆様から支援を受けたこの新ラウンドの完了は、当社のプロジェクトの妥当性を裏付けるものです。私たちはつねに急成長市場を見据えています。このように多大な評価をいただいたことで、今後もBKN301グループを通じ、高い発展可能性を秘める国々で卓越したフィンテックソリューションとインテグレーションを提供し続けていきます。低水準のバンキングサービスを特徴とするそれらの市場では、デジタル決済、革新的なブロックチェーンサービス、暗号通貨、デジタル資産といった新たなバンキングテクノロジーの導入により多大な恩恵を受けることができます

このフィンテック企業は、BaaS(サービスとしてのバンキング)とデジタル通貨プラットフォームモデルを通じ、サードパーティーの融資、決済、トークン発行サービスの提供を可能にします。オープンバンキングとデジタル決済のセクターにおいて、オープン市場の参照企業としてクロスボーダーオペレーターとなることを目指しており、そのため急成長市場(アフリカ、中東、東欧)に焦点を絞った国際市場にソリューションを投入しています。これらの市場は、平均年齢の低さ、急速な人口増加、モバイル機器の高い普及率、決済システム技術に関するリテラシーの高さを特徴としており、国際オペレーターにとっては多大な機会と成長の可能性があります。さらに、画期的なバンキングおよび金融ソリューションが不足している状況が見られます。

BKN301グループは、統合の容易な機能によりバンキングと金融の現状におけるデジタルトランスフォーメーションを促進し、その一方で、あらゆるセクターと規模の企業が金融サービス事業の幅を増やし、提供サービスを拡大し、収益性を高め、市場ポジションを強化できるようにします。

BKN301は2021年3月に事業を開始し、これまでに2,000万ユーロの資金調達を実施しています。サンマリノ共和国の決済団体だったT.P@Yの資産買収から誕生した同社は、現在この国唯一の決済機関として事業を展開し、画期的な電子マネーの発行、取得および関連サービスを提供しています。

今回の取引において、OrrickとBNMがBKN301の法律顧問を務め、GOP4Ventureの領域ではGianni & Origoniのボローニャオフィス、またAllen & Overyが投資家アドバイザーを務めました。